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Forest Japan Co.,Ltd
提携工場はJAPAN GOOD QUALITY 2015年11月には、新工場を竣工。最初の工場ではまだ外注していた作業も、そのほとんどを内製できる体制を整え、宮川の理想のカタチへと大きく近づいた。宮川が理想に描くのは、顧客の思いをできるだけ熱いうちに形にし、そして納品まで実現することだ。具体的なイメージが固まっていても、小ロットゆえにご破算になった商談をみてきた男にとって、顧客にとっての最大の喜びが、思いがすぐに形になるということを肌感覚で分かっているのだ。
象徴的な設備が、試作品専用のラボだ。少量の製品づくり用の小型機器が揃う同ラボでは、顧客の思いをすぐに形にできる。思いがあっても、イメージができない顧客の場合、現物をみるのがベスト。だからこその専用設備だ。経済合理性的には排除されがちだが、宮川にとって、そうした配慮こそが重要なのだ。
機動力の高さを活かす体制も万全だ。同所では常時1000種類超の原料をラインナップ。定番品から流行ものまでひと通り揃えることで、ゼロからの顧客ニーズにも迅速に、そして柔軟に対応する。さらに同社では、デザインから商品撮影まで対応。具体的に製品化までのイメージを描いてもらうというのがひとつ。そして、もう一つはリードタイムを限りなく短縮するためだ。せっかく製品化までスムーズに進んでも、パッケージデザインで躓くことは珍しくない。そうした経験から、短納期を実現すべく、あえてデザインまで対応する体制を整えている。
柔軟性とスピード感。市場の移り変わりが激しい昨今、入念なマーケティングも大事だが、何より求められる2大要素に愚直なまでにこだわる同社。第三創業期といえる、新工場を基点にした7年目以降は、受託工場としてのさらなるクオリティ向上を目指し、躍進を図る。具体的には、6月にGMPを取得。これまで以上の品質追求を図り、一層の信頼を積み上げる。さらに、最初の工場竣工から8倍にアップした生産キャパの稼働率を引き上げるべく、内製化率を限りなく100%に近づけ、受託企業としての完成度を高める。
顧客の思いを無にした無念さから独立した宮川代表が、7年かけて辿り着いた理想のカタチ。名刺の隅には「健康食品企画提案工場」と記されている。それは、同社が、単に顧客のオファーを受けるだけに留まらない、ゼロベースからでも結果的に欲しかった製品を生み出せる、健康食品・サプリメントの製造・販売を考える顧客にとっての設備とノウハウ、そして期待を裏切らない熱い思いが詰まった受託企業でありたい、という秘めた思いが詰まったメッセージでもある。